むしろ、首相でさえ財務省に忖度するほど 財務省は首相にも忖度しない

http://www.sankei.com/politics/news/180325/plt1803250003-n1.html
むしろ、首相でさえ財務省に忖度するほど 2018.3.25 05:00
【公文書改竄 元財務官僚・高橋洋一が斬る】
(中)財務省は忖度しない

高橋洋一・嘉悦大教授
 学校法人「森友学園」への国有地売却をめぐる財務省の決裁文書改竄(かいざん)問題で、よく取り上げられる「特殊性」とは、森友学園への貸し付けが特例的に3年から10年に延長されていた▽ごみが大量に埋まっていた▽いろいろ要求を突き付けてくる籠池泰典前理事長との契約-ということです。

 野党や一部メディアは安倍晋三首相や昭恵首相夫人への「忖度(そんたく)」があったのではないかと疑っていますが、財務省という組織は忖度しません。

 財務省は、首相官邸に他省庁にはない独自のネットワークを持っています。首相と官房長官、衆参の官房副長官に秘書官を出し、官房副長官補も出している。彼らは常に電話で連絡を取り合い情報を共有しています。財務省の力の源泉です。官邸内の情報は筒抜けですし、財務省を外すと政権を動かせない。官邸のネットワークで誰かが首相や官房長官に刺さっていればよく、官邸をかなりの程度コントロールすることが可能です。

 内閣人事局ができたことで、官邸が官僚をコントロールする力が強まり、財務省が官邸に忖度せざるを得なくなったという議論も、他省庁はともかく財務省には当てはまりません。天下りを含め、財務省の意向に反した人事は行われていません。多少意に沿わない人事があったとしても「官邸に貸しを作った」という程度です。

 財務省が国税庁を持っているのも強い。政治家の税金関係はすぐに分かる。私が地方の税務署長だったときに、ある政治家から税務署に電話があり、本人と会ったところ「税金を納めたい」といってきたことがありました。税金未納者に自動的に納税を促すシステムがあり、それが届いたようです。予算編成で陳情を受けたこともあり、官僚時代に政治家を恐れたことはありません。

 むしろ、首相でさえ財務省に忖度するほどです。第1次安倍政権当時、安倍首相が天下り案件について「仕方ないか」と言っていたのを聞いたことがあります。財務省の官僚は、政治家に従うどころか、逆らったり、政治家を使って自分の意を通すことで省内でも評価されます。忖度などしたら、省内で評価を落とします。政権ではなく自分の人事を握る直属の上司だけをみているもの
ですよ。
 改竄が行われる前後、財務省でなにが起きたのか。ここから先は、表に出た情報から構成した私の想像です。昨年2月9日に朝日新聞が森友問題を初めて報じましたが、当時理財局長だった佐川宣寿氏が決裁文書を読んでいないか不勉強だったため、国会で誤った答弁をしたと考えられます。

 通常であれば、朝日新聞報道を受け、近畿財務局が理財局に通報し、課長補佐か課長が理財局長に報告をします。気の利いた理財局長なら『これは国会で問題になる』と考え、課長クラスに問い合わせるか決裁文書を読むでしょう。しかし、佐川氏は怠ったのではないでしょうか。

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