森参院議員嘘つき放題神経破綻

メルマガ「週刊正論」      令和元年10月23日号
〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓〓

「避難所でワインを出せ」報道は「悪質なデマ」か

いま永田町で話題となっているコラムがあります。平井文夫フジテレビ報道局上席解説委員の「永田町4コマ劇場」で、タイトルは「避難所でワインを出せ? 国民を災害からどう守るか議論しない国会に幻滅した」(16日配信)です。このコラムにかみついたのが、15日の参院予算委員会で質問した森裕子参院議員(国民民主党)でした。どんなやりとりだったのか紹介します。

 平井氏のコラムは次のような書き出しです。

「台風被害を受けて国会ではどんな議論が行われるのか期待して昨日の参院予算委の議論を聞いた。驚いたことに国民民主の森裕子議員が『イタリアの避難所ではワインが出る。だから日本も抜本的に変えましょう』と安倍首相に繰り返し迫っている。日本の避難所でも酒を出せということなのだろうか。この人何言ってるのだろう」

(平井氏の動画はweb版「THe正論」でご覧いただけます)

森氏はツイートで反応しました。

「既に、平井文夫氏の記事を引用した森ゆうこに対する批判が拡散しております。 信用のあるFNNが発信した記事ですから、リツイートするのも当たり前かと思います。 もう一度申し上げます。 平井文夫氏の悪質なデマを即刻取り消し、拡散をストップする手立てを大至急講じてください」


「悪質なデマが一度拡散されれば、取り返しのつかないことになることを、主要メディアであるFNNが一番ご存知なのではないでしょうか。 先般、『煽り運転デマ』があったばかりです。 『避難所でワインを出せ』などど、私は一言も言っておりません。 平井文夫氏の記事は悪質なデマです」

森氏の呼びかけに応じて、平井氏を批判するツイートが相次いだそうです。では、実際の質疑はどうだったのでしょうか。再現します。

森氏「本当に日本の避難所、被災者支援、遅れているなと思います。イタリアの避難所に被災後、真っ先に届く3つのものとは。配付資料見ていただきたいと思います。イタリアの避難生活についてはどのようにご認識ですか」

安倍晋三首相「ただいま、森委員が質問されたようにですね、イタリアの災害対応は質が高いという指摘があることは承知をして、政府として承知をしております。その中で近年ですね、政府においても、被災地のニーズや実際の対応状況を確認しながら、避難所等に対して段ボールベッドやクーラー等のプッシュ型支援を行うなど、避難所の生活環境の改善に取り組んでおります。また、例えばですね、自衛隊の船舶や民間船舶を活用した医療機能を補完するための実証訓練を現地で実施をしているところでございます」

森氏「もうこれだけで災害が続く。南海トラフ、大規模な首都直下もそうですけど、地震もいつかは起きるというふうに予報されているわけですから、抜本的に変えませんか。いつまでたっても体育館の固い床の上にゴザを引いて、そんなところに避難者を置いておくって。イタリアでこれだけやってるんですよ。見てください。まず最初にキッチンカーがつくんですよ。1000人ぐらいの食事を提供して。だんだん豪華になって、最後はフルコースに近づく。そしてワインまで出る。ストレスがたまらないように。だからこれだけのベッド、そして室内の避難でもテントを張る。これだけやってるから、災害関連死が少ないんです。トイレも見てください。本当に綺麗でしょ。こういうきちっとした対応をすると、災害関連死が非常に少なくなる。総理、もうね、これ政治の力でなきゃできないんですよ。もう抜本的に対応を変えるというふうにお答えいただけませんか」

武田良太防災担当相「イタリアのこの対応の速さ、そしてまた機能等について、参考にできるところは取り入れていくべきだと私も思っております。いろんなものを変えていくべきだとご指摘ありましたけれども、とにかく災害がある度にそこで得た教訓、不断の見直しを繰り返していかなくてはならないわけでありまして、我々は今、避難所におられる多くの皆さま方からどういったものが足りないか、どういったお気持ちか、皆さま方がこうした経験を元に何を我々に一番求めるかということを細かくですね、まずお聞きして、そして次の災害に備えていく準備をいたしておるところであります」

安倍首相「先ほどもお答えをさせていただいたわけでございますが、我々も避難者の皆さんの生活状況を改善していくために事前の準備等についてしっかりと対応していきたいと考えております」

森氏「そんな曖昧な答弁ではなくて。これ日本の方がイタリアよりも経済大国ですよ。それでイタリアもさほど人口が少ないわけでもない。イタリアにできることが何で日本で、よしこういうふうにやろうと、目指そうと、そういうふうに言っていただけないんでしょうか。それを聞きたいんですよ、総理に。それが予算委員会なんですよ」

やりとりをみると、森氏は「避難所でワインを出せ」とは言っていませんが「だんだん豪華になって、最後はフルコースに近づく。そしてワインまで出る。ストレスがたまらないように」と紹介しています。そのうえで、「もう抜本的に対応を変えるというふうにお答えいただけませんか」「イタリアにできることが何で日本で、よしこういうふうにやろうと、目指そうと、そういうふうに言っていただけないんでしょうか」と繰り返し求めています。

平井氏の文章も森氏が避難所でワインを出せと言ったとは書いていません。質疑の流れに沿って、「日本の避難所でも酒を出せということなのだろうか。この人何言ってるのだろう」と、疑問を投げかけて、「避難所でワインを出してもビールを出してもいいが、国民の命と財産を守るのが政治家の仕事だということを忘れないでほしいのだ」と注文を付けているだけです。

これが「悪質なデマ」なのでしょうか。森氏はイタリアの避難所は充実している。日本の抜本的に変えようと安倍首相に迫っています。「イタリアの避難所ではワインも出る」という話も出てきます。これを「悪質なデマ」として平井氏を批判するのはおかしな話です。批判が出たため、慌てて相手の言論を封じようとしているのではないでしょうか。

この日の森氏の質問は「ワインを出せ」と言ったか言わないよりも重要な問題が出ています。それは森氏の質問通告に対応するため、台風19号が迫っているにもかかわらず、関係省庁の官僚たちが11日夜に残業を強いられていたという問題です。ところが森氏や国民民主党は質問通告の内容が事前に役所から外部に流出したのは問題だとして、衆参両院で合同調査チームを設けることにしたといいます。

さらに、森氏は毎日新聞の記事を引用して政策シンクタンク代表の原英史氏の名前を挙げて、あたかも不正行為をしたかのようにいい、「国家公務員だったらあっせん利得、収賄で刑罰を受ける」とまで発言しています。原氏は本誌8月号に「『政治報道冤罪』毎日新聞と戦う」で、同紙報道の問題点について詳しく説明しているので、8月号をご覧ください。

このように森氏の質問をめぐってはさまざまな波紋が広がっています。森氏の質問、その後の対応をみると国会議員としてふさわしいのかはなはだ疑問です。森氏に限らず国会議員はその職責を果たしているのでしょうか。本誌としても追及していきたいと思います。

━━━【下記をクリックして、ご意見、ご感想をお寄せください】━━━━━━

https://id.sankei.jp/v/?VID=user.enquete.Index&OP=top&EID=11937098273

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント