遺言を書く世代が感動した「あなたへ」を見た

脚本の設定が雑だと評判の悪い声を沢山読んでったから覚悟していたが、いい映画だった。風景に合成した高倉健の映像という批判もどこかな?という感じ。確かに写真館の写真で死んだ奥さんの写真と感じるのには無理があったけど。高倉健と大滝修治の喋りが聞きにくいというのもあのお年できちんと発声していたと思った。他の俳優さんが健さんに気兼ねしている。という批判もあったけど芝居の中でのしゃべりは自然だった。舞台裏でどれだけ気を使いあっているかは映像には出ていなかった。
高倉健の東映任侠映画を見てきた年代が多かったようだが。全く興味が無かったあの時代の任侠映画のときの健さんが今高齢の往年の大スターが少し心もとない歩みを見ていると心配してしまった。車の運転なんかもうやめたほうがいいのにとか。。。もう颯爽とした姿を見せる映画は痛々しい。年相応の役をして欲しい。でも定年の時代を迎えた初老の夫婦にとってはこの先の自分たちの墓の問題や放浪の旅をしたいとか、ロードムービーの楽しさは出ていた。幸せの黄色いハンカチのような歴史に残る名作とは行かないかもしれないが、渋い高倉健さんが遺言のような映画を残したのかと、遺言を書く世代は感動した。

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